ちきちき ばんばん

今日は退院デー。
朝から大忙し。

夜通しの授乳ラッシュをこなし
朝ご飯を食べ、もう一度
授乳して自分の健診を受け
退院準備をして説明を受け
朝11時。

さて退院！

母がきてくれた。

いつもの授乳室で
ベビーに帰りの服を着せようと
していると、
廊下で待っていた母と
お世話になった看護師さんが
顔を見合わせ
「え！え！あれ！！？？」
と言い合っている。

看護師「◯◯さん！？」
母「そうです！そうです！」

ん？
なんだなんだ。
知り合いか？

母は涙目だ。

聞いているとどうやら
母がわたしを産んだ時に
お世話になった
看護師さんだったらしい。

33年前、母はここで
わたしを産んだ。
看護師さんは母の名前を
はっきり覚えており
もう抱き合うんじゃないかくらいの
感動の再会をしている。

看護師「よく覚えてますよ。
お孫さんでしたか。可愛いですよ。
よくお乳も飲みます。大丈夫。」

わたしも着替えをさせながら
耳だけで会話を聞き
ウルッときてしまった。
そんなことってあるだろうか。

帰りは雨にも関わらず
手の空いた看護師さんや
院長が見送ってくれた。

大変だった陣痛と出産。
初めての授乳や沐浴など
いろいろ思い出した。

なんだか本当に涙が出て
ベビーに話しかけるふりをして
涙をぬぐった。


初めての外。